毎月25日、銀行で疲労・・・気が重かった給与の振り込み作業

私は以前、編集者2名で構成された小さな編集プロダクションでアルバイトしたことがあります。クライアントである出版社に原稿を届けたり、ライターさんから原稿を受け取りに行ったり、事務作業をしたり・・・要するに、使いっぱしりでした。それでも、当日まで何を頼まれるのか予想できないことが新鮮で、楽しんで通勤していました。しかし、毎月25日に決まってやらないといけなかったのが、銀行での給与振り込みです。まだ学生だったので、オフィスでの慣れない電話対応もニガテでしたが、これが一番気が重い業務でした。
その編集プロダクションは、多くのライターやイラストレーター、デザイナーに仕事を依頼しているので、当然給与を支払うわけです。銀行にみんなの報酬を振り込みに行く、それが25日の私の役目。銀行のATMの列に並び、振込み作業をします。25日が給料日の会社は多いので、すごく混むのです。手数料の節約のために、複数の銀行に行くので、そのたびに並ばなくてはいけません。口座番号や金額の入力に神経をつかうし、半日以上の立ち仕事なので、とにかくヘトヘトになりました。もともとスポーツ嫌いな引きこもり体質ですから、余計に体力がなくて・・・。もう、二度とやりたくないなぁと思います(笑)。そういえば、私自身の給料だけは、渡されるリストにありませんでした。あれは、編集長が自ら振り込んでくれていたんだと思います。
そのバイトを辞め、一般企業に就職してからは、毎月総務の人に感謝していました。決まって振り込まれる給料は、あそこまでアナログな方法ではないにしろ、地道な作業があってこそ。学生時代の社会経験も価値あるものだなぁ、と思います。